エイジングケアと言うと、皆さんの中では年齢に応じた肌のお手入れが一般的と思いますが、シニアの加齢によるにおい対策もエイジングケアとして捉えられます。
若いころはほとんどなかったのに、40歳を過ぎたらシニア特有の体臭があります。それがいわゆる「加齢臭」です。加齢臭で悩んでいる人は少なくありません。私も50歳ぐらいから頭の臭い、鼻の脂の臭い、足の臭いと気になってきました。その後は気になってしょうがなかったので、シャンプーや洗顔用石鹸等をドラッグストア・薬店・インターネットで探して使っています。一応の効果があったと自分では納得しています。他の人がどう思っているかわかりません。
ここでは、加齢臭の原因と効果的なケアについてご紹介しますので、臭い対策のヒントにして下さい。一回だけの人生を、いつまでも若々しく自分らしく楽しく過ごしていきましょう。
加齢臭は、こうしてやってきます。
1)中高年になるとにおい物質のもとが増えてくる。
人は常に体から、何かしらのにおいを発していて、体は歳とともに変化していきますから、体のにおいが変わってくるのも自然なことなのです。
中高年になると皮脂腺に脂肪酸(9-ヘキサデセン酸)や、活性酸素によって酸化された過酸化脂質が増えてきます。
増えた過酸化脂質によって、脂肪酸が酸化されたり、皮膚の常在菌によって分解されたして発生するのがノネナールです。若い人にはほとんどない「ノネナール」という物質が独自のにおいを作り出します。え~中高年になると臭いのもとであるノネナールが発生しだすんだ。
2)におい物質のもとが過酸化脂質や皮膚の常在菌と結びつくとにおい物質「ノネナール」が発生する。
ノネナールはロウソクや古本の臭いに似ていると言われて、それ程不快なにおいではありません。汗などに含まれるアンモニアが混ざると嫌な臭いに変わって、中高年特有の体臭となるわけです。ノネナールは、臭いの物質ではあるがノネナール自体の臭いはそうでもなく、他の色々なものが混ざって中高年特有の加齢臭になるのか!
3)加齢臭は体内の老化とも密接な関係
皮脂腺に脂肪酸や過酸化脂質がたまるのは、それらの材料になる脂質が体の中に増えるためです。脂っこい食事や運動不足の生活を続けていれば、体内に脂質がたまりやすくなります。
また、喫煙や睡眠不足、ストレスが多い生活は、体内で活性酸素を過剰に発生させて、過酸化脂質を増やしてしまいます。さらに便秘がちだと腸に老廃物が溜まって腸内環境が悪くなり、増加した悪玉菌によってつくられたアンモニアが汗の中に増えてきます。こうした生活習慣による体内の変化が、加齢臭を強くしてしまう大きな要因です。
歳とともに加齢臭は発生するものと思っていましたが、加齢臭の原因が生活習慣に大きく影響しているのは驚きました。